強く
早朝4:30、妻が「どうしよう・・・右手が動かない・・・。」僕の手指骨折から3週間、水を使えず限定的ではありますが少しづつ仕事復帰を試みていた矢先でした。今日まで妻とスタッフ頼み、皮1枚で何とかお店を繋げていた状態でした。手首から先が動かない〝とう骨神経麻痺″、回復までには1ヶ月程度とのことでした。僕の左人差し指から突き出ている銅線もあと1ヶ月、絶望でした。2週先まで入っているお客様への対応もさることながら もういいかぁ とあきらめモードになりました。なす術なし・・・。自営業はもう限界だ・・・閉めよう・・・。
10年来のお付き合いになる女性整体師の先生、20代でぎっくり腰を2回している僕の肉体改造のプロデューサーでもあります。36歳の僕はこれまで長い付き合いだった職業病である腰痛、腱鞘炎、この先生のアドバイスで克服しております。女で一つ、そのマジックハンドで女子2人、男子1人・・・を育てあげたそのパワーにも魅了されております・・・。4~5年前の突然の訃報、1人暮らしを始めたばかりの大学生のご長男を交通事故で亡くされました。最愛の1人息子さんを失った悲しみは僕には想像することすら出来ません、半年以上は整体業務には関われませんでした。僕が再びお世話になったのは事故から8ヶ月くらいだったと思います。現在、先生の整体技術はあの悲しみの事故前よりも遥に別のレベルに超越しています、知識、技術、それ以外の何かもパワーアップしております。
絶望に浸れている僕は妻の〝とう骨神経麻痺″は先生に相談するほかないと早速電話を入れた「あぁ、それ治る、大丈夫。そんな患者さんばっかりだから。」 さっきまでの絶望感がなくなった。 妻の手が治ると聞いたからでは決してなくて。。。僕の人差し指はあと1ヶ月で回復する、妻の右手も1ヶ月で回復する、お店もある、待ってくださるお客様もいる 家族もいる。何も失っていない。なぜ軽々しく〝絶望″なのだろう、相変わらず自分の見事なまでの小粒ぷりを自覚した。失って強くなった人がいる、何も失ってない僕はもっと強くあるべきだと・・・。
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