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2011年9月23日 (金)

原発を考えて・・・。

何だかおかしいと思っている・・・。

我が国の首相が世界へ向けてアピールしていた。福島の失敗と犠牲を教訓に原発の安全性を世界最高水準に高め、この福島が原発エネルギーへの英知で人類の未来を切り開いた場所となることを目指すらしい・・・。

〝安全〝の認識がいつも違うと思ってる。全ての原発が徹底したストレステストを行い、基準を満たしあらゆるトラブルにも支障をきたさずに稼働し続けることがどうやら国の上にいる方の言う〝安全〝らしい・・・。

僕ごとき本当に恐縮です、物事の順序としてこのたびの〝安全〝とは今回被ばくしてしまった多くの人々が直ちに健康に害を及ぼすものではないとかではなく、4年後も10年後も20年後も被ばくでの心配はないということ、以前のように放射線量を気にせずに外出ができ、国内産の食品の全てをあの日のように気にせず口にできること、子どもを持つ親が心配で不安でこんな切ない毎日から一日も早く払しょくできること、安全の優先順位てこっちが先じゃないんですかね?

僕のスタンスは必ずしも〝脱!原発〝ではありません。資源のないこの小さな島国において僕らの世代、そして子供たちの世代がこれからの列強国ひしめくこのアジアの中で生き抜くための手段としては欠くことはできないものかなとも思っています。但し、物事の順序として・・・・。今日も福島第一原発は予断を許さない状況が続いている、作業員の方々が次々と被ばくしながらも作業を続けている、高濃度の汚染水は地下に浸透し続け、低濃度の汚染水は意図して再び福島の海に流すらしい・・・。

福島県民の方々が大好きな故郷を去らなければいけない、こんな状況を早く収めてほしい。10月から再開する僕の大好きなスパリゾートハワイアンズに「もう福島は安全だから全国の皆さん、ご家族で是非遊びにお出かけください!」と首相の口でアピールしてほしい。原発の立ち入り禁止区域には行方不明者の半数近くにあがるご遺体が被ばく体となって全く手のつけられない状況で放置されているらしい、悲しみの遺族のもとに遺骨を届ける術も見つからないこの状況の中で発信する原発の安全性?ちゃんちゃらおかしいです・・・。

世界でCO2の排出削減を抑え地球環境を守る取り組みの中、経済発展を優先させCO2排出削減を拒む新興国を冷やかな横目で見ていました。経済・産業維持を優先させ今だ恐怖の真っただ中で毎日泣き続けている被害者がいる中〝原発〝を推進し続ける我が国も何ら変わらなかった・・・いや、それ以下なのかも・・・。

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