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2011年10月16日 (日)

してあげたかったいくつかのこと~嫁編~

プロポーズもしたのだかされたのだか記憶も曖昧です。6歳年上の頼れる姉さんでした。結婚14年、日に日に目障りになってました。やかましいしあつかましい、そのうえ酒癖も悪くくどい。。。いつしか単身赴任の男性に憧れを抱いていました。

妻の手術が近づくにつれかけがえのない存在であることを身に染みました。どこにでもあるさほど大きくない手術なのですが日ごとに心配が増し、いろいろなことを考えてました。考えられなかったことはただ一つ、妻がこの世にいなかったらということ。

たくさん旅もしたいし、ダイヤの指輪もあげてないし、してあげてないことがたくさんありました・・・。「この先は何も心配しなくていい、俺がずっと守るから。」手術前日に14年前にも言わなかった自信0%のキザなセリフを伝えました。

昨日、退院した妻が元気に自宅に帰ってきました。きっと、また、もう間もなく、あの酒癖でからまれる毎日が始まるのだと思います。でも、自分に言い聞かせます、「目の前の女は何かに憑依された妻の容姿をした得体のしれない何かなんだ。」本当の妻は弱々しく手術後に僕の手を握り締めていたあの妻なんだ・・・。そう言い聞かせながら自分の言ったセリフに責任を持ち、更なる十字架を背負いながらこの先の人生を歩んでいきたいと思います。

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