復興を想う
PM2:46、イスから一旦起こさせていただきシャンプー途中の泡だらけのお客様と被災され亡くなられた方々への鎮魂の黙とうをささげました。以外と長い1分間であったように思えました。多くの方々が哀悼の意を想い、同時に被災地の復興へのアツイ気持ちを誓ったのではないでしょうか・・・。
我が家の北側、2階の娘の部屋、その出窓から一望できる図師の山々は絶景です。正面にそびえ立つ町田市ごみ焼却施設の大きな煙突からは大量の煙がもくもくと噴き出し雲と同化しています。特殊なフィルターが有害物質やダイオキシンを吸着しているので大気中への放出はないそうです。原発事故により少量ながらも町田市にも放射線セシウムは拡散していたようです、事実、娘の通う小学校でも0.9マイクロシーベルトを超えるスポットが見つかり除染活動を行いました・・・。町田市全土から集めた燃焼ごみ、娘の出窓から数百メートルのあの白い煙の中に放射能が含まれていないとは言い切れない、むしろ放射能は含まれていると考えております。親としてとても不安な毎日を過ごしております。
被災地の復興、様々な問題の中で一番の大きな問題は街を埋め尽くす大量の瓦礫の処理に尽きると思います。放射能の問題により受け入れ先が見つからずそのほとんどが手付かずのようです。せまっこいこのゴチャゴチャした東京都が受け入れに名乗りを上げていることにはイチ住人として誇りに思います。我が町田市は近隣の処理施設を持たない市のごみをも受け入れています。処理能力が追い付くのであれば被災地の瓦礫もじゃんじゃん受け入れてほしいと願っております。もしかしたら、ただちに健康に害を及ぼすレベルの放射線物質が出てしまうのかもしれない、数百メートルのその有害な煙は遺伝子に取り込みやすいといわれる年代の息子と娘の健康を近い将来むしばむのかもしれない・・・それを黙認することは親としては失格だと思います。ここまで大きな問題はそれぞれが少しづつの痛みを伴わなければ先に進めないように感じます。被害は広めず、特定の地域に留めておくことが得策であるという声をうかがったりもするのですが・・・。
親として失格であっても被災地を思う日本人としてはあり続けたい、子どもたちにもそうあってほしい、〝はだしのゲン〝コレクターであった僕は放射能への恐怖の意識は人一倍強い方でありました。あえてその恐怖の煙を我が家が浴びることとなっても・・・被災地が一日も早く復興に近づけるのであればそれもいとわない覚悟でいます。
コメント