本当の豊かさ
豊かさや幸せ度など絶対に数字で表せるものではないと考えています。GDPや経済成長率、売上高や総資産、経常利益や前年比、個人的には年収や貯金高・・・。
急速な経済発展を続ける大国〝中国〝、新体制となり掲げた目標はGDP(国内総生産)と所得の倍増。いよいよ労働生産大国から消費大国へとチェンジします。近い将来、世界全体3割のGDPを中国が占めるようです・・・。 記憶が確かなら戦後の日本がこれとまったく同じことを謳っていたような。。。
平屋の都営住宅から6歳のときに父がマイホームを手にしました。引っ越し初日の初風呂は家族全員ハイテンションでした。狭かった都営住宅のお風呂、そのため父が休みの日は必ず近所の銭湯でした。その日から銭湯に足を運ぶことはなくなり父の休日の夜が楽しみではなくなっていました。。。 翌年、新車の日産サニーを購入し、納車前日、7歳の僕は自分のものでもないのに興奮して眠れませんでした。納車日、土曜日の学校3時間授業を終えチーターよりも早く走り帰宅し1日中新車の匂いを嗅いでいました。
それぞれの所得を上げ、製品をを大量に生産しコストを下げ、全ての人々にモノがいき渡り満ち足りることで豊かな心となる。この国は何年くらい前にこの目的を達成してしまったのだろう。。。いつから安くモノをつくる合理化がお互いをつぶし合い、しいては雇用すら締め付けるようになってしまったのだろう。。。
30年前の記憶が大好きでした、だからこそあの北京の光景が忘れられないのだろうと思います。中心街のいたるところにキオスクでもない飲料水だけを売っている売店がいくつもあり、そこには3人も4人もスタッフがいて飲料水だけ売ってるんです。そういえばあの時代は小さな箱みたいな部屋で1日中テレビ見ながら座ってるおばさんがいるタバコ屋が街のいたるところにあったなぁ・・・駅の改札なんて駅員さんが1日中切符だけ切ってたっけ。
働けど貧しさから抜け出せない国は不幸だと思います。働いてモノや生活が満たされても心が満たされないのもまた不幸だと思います。働きたいのに働く場所がないのはもっと不幸だと思います。何が幸せなのかはわかりませんが所得と資産はラオスなみの僕ですがとりあえず今のところ幸せです。。。
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