郡山をおもふ
NHK・BSプレミアム「きらりえん旅」、今回は福島県郡山市を森山良子さんが訪れました。被災地の今を視聴者に届け被災地にはゲストが元気を届けるベタな番組なのですが結構おもしろいです。郡山には僕が母のように慕う叔母と兄妹のように過ごした娘と同い年の子どもをもつ従姉弟がいます。郡山の被災とは地震でも津波でもありません。現在もなお町田市の10倍高い放射線量での生活、原発事故と風評との戦いです。番組終盤、僕の娘と同い年の子ども達が想いを綴った詩を朗読してくれました。他県に避難しているお友達、復興をがんばってくれている人たちに私たちは元気だと伝えたい、だから今までと変わらない日常を送るのだと・・・ たくましい子供たちでした。森山さんが涙を拭う男の子に尋ねました「これから郡山はどうなってくれればいい?」10歳の男の子は答えました「放射線なくなってほしいです・・・。」
今回郡山では従姉弟たちの行きつけの地元激ウマ焼き鳥屋(鳥起)で夕食をともにしました。現在は町田市内のスーパーでも〝福島産〝の食品を見かけることは少なくなりました、売れないのだから仕方がないと思います。放射性物質が検出されないものもあれば国の暫定基準値以下のものもあります。消費者の立場でいえばなければない方がいいに決まってる、なので福島産はなるべく避けたい、他県で売れないのはもっともです。地産者をこれ以上つぶすわけにはいかない、市民、県民が協同し地消に努めています。こんな環境を2年以上を過ごしてきた33万人の市民の人達の心はどんななんだろう。。。などと考えながら地元産をふんだんに使った料理をたらふくいただきました。これつくねです!
我が子が2歳の頃に難病指定の川崎病にかかりました。医師の処置が少し遅れ冠動脈瘤の兆候が見えました。30年、あるいは40年後に心筋梗塞を起こす可能性があるかもしれないと告げられました。 6歳の頃、頭を切ってしまいMRI検査をおこない脳内に小さな水泡が見つかりました。もともとあったものなのかもしれないし今回の衝撃で出来たのかもしれない、今後破裂する危険がないともいえない とも告げられました。 親としてそれはそれはめげましたよ。。。
放射能の及ぼす影響は5年とも10年とも言われています。福島の子どもたちは危険だ、そういった情報と不安の中で過ごす親御さん、そして子ども達、その心境を考えると痛いです。
僕は数値や確率をあまり信用しません。実体こそが真実だと思っています。70年前の広島原爆のデータ、文化も人種も違うウクライナの人々、5年、10年で何かの症状が現れるのは何かの症状を最新機器で探し出すもので5年で何かが現れると信じれば体はそこに向かっていくと思うし何もないと忘れていれば何もなく過ぎていく 人間の体はそういうものだと思っています。僕の遺伝子で誕生したはずの僕の息子の現代体系は僕とはまったく異なります、化学と数値と確率では解明できないスピードで人間の体は進化し続けているし、おかれた環境で適応する〝ガラパコス〝という非科学な生態系も実在しています。人間も長い歴史の中でまさにそうであったはずです。こんなネガティブ検証データが現代の子ども達にあてはまるはずはない。
酒もたばこも添加物も「あの人絶対早死にするよ!」と20年前に予測していた身の回りの方々が現在も僕よりシャキシャキしてるし。。。
福島も福島の子ども達も何にも負けない。
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