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2013年9月13日 (金)

拝啓、2020年の君へ

東京でのオリンピック開催地決定、その翌日にはレスリングが公式種目に無事に残ったうれしい発表が続きました。
開催地決定前日、長男はそのレスリングで中学校生活初勝利を収めることが出来ました・・・。

5歳から10歳まで木口道場レスリングでのびのびと活躍しました。小学校高学年からはサッカーに惚れ込み、レスリングからは身を離れサッカーへ専念することにしました。ドリブル、シュートを決める息子はかっこよかったです。でもレスリングでタックルを決める息子はもっとかっこよかったです・・・。
たちあがったばかりの中学校部活サッカーでは何もかもが噛み合わず1年間で退部することとなりました。そんな中、中学2年から再び木口道場への再入門を自分自身で決めました。
中学校レスリング、しかしながらそのレベルはかつてのちびっこレスリングとは規格外なものでした・・・。中学校内にレスリングという部活を擁しているそんな相手とはどの大会に出場しても勝ち星は程遠いものでした。中学3年になりラストを迎えた6月の水戸で行われた全国大会、1勝を目指すため息子のスパーリング相手をこなそうと僕もレスリングに復帰しました のですが・・・むなしくも初戦での敗退・・・。なぜ神様はたった1回の勝利をくれないのだろう。。。どんだけ涙が出たのか憶えてません、息子ではなく僕のことです。

「俺にはレスリングの素質も才能もないからレスリングは中学生まで、高校からはまたサッカーがやりたい。」そう宣言している息子のレスリング中学初勝利にはもういくらもありませんでした。9月7日、関東中学生大会・東京予選、お店をお休みにして同伴しました。小学生時代のあの頃の輝き、何かが報われる喜び、勝利という自信、何としても目の前で見届けたかったのです。
今日まで木口道場はじめ周りのコーチ全ての方々が彼の努力を認め寄り添ってくださいました。勝つことが出来ずに悲観するそんな彼に拘らず潜在能力を評価してくださり引き出そうと温かく尽力いただきました。そうした中での初勝利プラスもう1勝、そして3位入賞のおまけつき。神様はいるんだ。。。
イチロー選手はこんなこと言ってたっけ「4000のヒットの喜びよりも8000の悔しい思いの方が心には残っている、その悔しい思いの中の1本だからこそ喜びの価値がある。」

2020年、息子は22歳になっている。何をしているのかな? 思い出してほしい、7年前、このオリンピックが東京での開催が決定したその前日、レスリングという舞台で最高に輝いていた自分がいたということを。。。


Rscn2418

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