いわき湯本へ
JR常磐線、その景色がどうしても見たくてひたち駅で下車、各駅停車へと乗り換えました。
この各駅停車車両に乗りたかったのです。左側のドアはトイレです、再度確認いたしますが各駅停車車両です。
一旦高萩止まりとなり、次のいわき行到着までは風の音とかすかな鳥のさえずりだけの駅のホームでの35分間でした。
そして懐かしいこの景色、社会人になってからはめっきり常磐道を使い長らく見ることのできなかった僕の大好きな景色です。夏休みはこの海が見えるといわきがすぐそこにあるうれしさで心が弾けておかしくなりそうな瞬間でした。
いわき湯本に到着、再起を果たした名湯商店街、ブーム到来予感の矢先で打ちのめした3年前の震災と原発事故、それからの街をどうしても歩いてみたかったのです、街から3kmの大好きなスパリゾートハワイアンズへは何度も足を運んでいたのですがこの数年、肝心の商店街を歩くことがなかったのです。
いわき湯本はその名の通りあちらこちらで温泉が湧き出ていて気軽に足湯を愉しめる場所が何か所もあります。スパリゾートハワイアンズとフラガールの華やかな南国ムードとは裏腹に江戸情緒溢れる素敵な街並みなんです。
僕の通った高校はこの駅からバスで20分ほど山を越えて行きます。通学で通り過る毎日で歩いてみたのはこの日が初めてでした。
制服屋さんにこんなのありました。僕の通った高校の名前はありません、受験に失敗して2次募集で入学した高校です、うそでも入学おめでとうとは書けない心遣いだとおもいます、あの時の悲しさが甦ってきました(もしくは廃校してるのかな?)。
老舗こいと旅館。先月NHKの人気番組で鶴瓶さんが訪問されました。、ここも毎日通り過ぎていました。今回は宿泊は出来なかったのですが日帰り入浴を速攻でさせていただきました。美人女将が有名です、一瞬拝見できてラッキーでした。次回はゆっくりと宿泊させていただきます。
津波の被害の大きかった久ノ浜、その復興商店街”浜風商店街”にも足を運びたかったのですが何せ電車の本数が少ないため・・・次回へのミッションにすることとしました。
いわき駅もこんなに素敵になってます、向かいには三越百貨店があります。
今回はこのまま東京に戻りました。
王子様のいるあの星を見上げ、覆いガラスをし忘れていないか?バラがヒツジに食べられていないか?そんなことを考えるとここにある自分の世界が明るくも悲しくも全く違うものになる サン・デグジュぺリのいうあの星は僕にとってのいわきであると思う。
時間があれば行きたい、忙しいのでなかなか行けない、僕にとってのあの星はたったの300km程度です。それならばいつでも行こう、いつだって行ける。それを自分に証明したかった日帰りの1日でした。
あの星のバラのことを考えて王子様を想い、この世界が明るかったり暗くなったりする日々を過ごすのであればこれからは足しげく通ってバラがいつも大丈夫であることを確認してしまおうと思います。
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