5年目の久之浜
いわきでも思わず"暑い"と口にするほどの陽気。お気に入りのマフラーもどこかに置き忘れてしまうほど。。。震災から5年目を迎えた常磐線いわき駅にはいつになく人が賑わい、着実に復興の匂いを感じました。
久之浜駅からすぐそこにある"浜風商店街"へ行くには陸橋を渡り改札を出て再び踏切を渡って戻るような感じです、現地の利用客の方々にとってこれが不便だとは思っていないようです。
元気に体育の授業中、この校庭内の奥に見える仮設が"浜風商店街"。
3・11のメモリアルDAYまでは相当忙しかったようです。3・8の追悼式の"人文字献花"は僕も新聞で拝見しました。
こちらは役所主催ではなく"浜風商店街"主催の3・11追悼式です。
今週3月21日(土)にもう1つ控えているビックイベントがこれです。
制限解除の魚を少しずつ水揚げして町民に振舞う復興への大事な大事な第1歩!
1年前に把握しておきながら先月公表した第一原発汚染水の外洋垂れ流し、このてのエライ方々はどんだけ町民の方々を蹂躙し続けていくのでしょうか。。。
それでも商店街は笑顔で溢れ、電気店"プラネットさとう"にはいつものように皆さんが集い談笑中、先月発行した我が商店街の"玉川学園商店街ガイドブック"をお渡しして談笑の輪の中へ。参考にしていただきたく地域活性化事業を少し盛ってお話したところ大変好評でした。そういえば僕のお隣の電気店も同じさとうさんでこんな感じでいつも地域の方と談笑してたっけ(仕事してたのかな)。どの街であっても電気屋さんには笑いが絶えないものなのですね。
住居・店舗の再建に踏み切った方、思案中の方、断念された方・・・8月で期限を迎えるこの仮設商店街も何とか2年間の延長の申請が通るようなのですが。4年間、このコミニティーの同じ屋根で営んできた9店舗の商店の方々の5年目のこれから、これからの2年、大きな転換期を迎えることとなります。
暑いくらいのこの日は生ビールがグビッと進みます。餃子といただいたお菓子で既にお腹は満腹なのですがからすや食堂"カツカレー"に初挑戦!
何がどうしてこんなにウマいのか意味がわかりません。。。
まだまだ海岸の整備はこれからですが堤防はほぼ完成していました。
堤防を乗り越え入ってみると。。。
いつもと違い窮屈そうに波打つ海。霊長類最速のチーターを檻の中で飼育している動物園のような状態で・・・。
いずれにしても確実に何かは始まっています。
同時にまだまだ目に見えない何かを失っていくようにも思います。でもこの街では誰も慨嘆していません。70代の電気店のおかあさんも、75歳の理髪店のマスターも、80代の銘菓店の旦那さんも ふるさと久之浜へのそれぞれの感懐を抱き。
これまでの4年、そして5年目ののこれからも・・・300km離れたこの場所で流れている久之浜と同じ時間の中で、街の方々の感懐を共有していきたいと思います。
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