« 最愛の人たちと | トップページ | 二木亭にて »

2015年4月 5日 (日)

とまとランドいわき

いわき駅の隣、先月リニューアル工事を終えた湯本駅、スパリゾートハワイアンズの駅です。月曜日のせいか閉店している店が多く、子どもたちが楽しみにしていたカラオケBOXも休業となっていました。仕方なく国道沿いのカラオケBOXへと向かうタクシーの中
「いわきは土地の上昇率全国1番で景気いいですよね?」の問いに運転手さんは「原発で避難してる2万4000人の人たちが月10万円の賠償金もらってるんだけど家族4人で40万、5年分i一括前払いでもらえるから2400万、銀行も不動産業もその人たち取り囲んで躍起になってんだよね、それだけのことですよ・・・。」
バブルを経験せず社会人を迎えてしまった僕ですが、きっとバブルとはそれがバブルだとはわかっていても現実にある現金を目にすることで脳がバブルするものなのだと思います。

翌日は兼ねてから気になっていた四倉にあるとまとランドいわきへと。Sscn3965
周囲には田んぼと畑しかないこの直売所では朝収穫されたばかりのピチピチとまとを買い求めすでに長蛇の列。僕たちの目的は総面積2400平方メートルの敷地でガラス温室栽培されたピチピチとまとの収穫体験。とまと大好き愛娘はすでに顔がとまとになっておりました。

Sscn3966

土ではなくヤシの実の皮と繊維を固形状にしたものを培地とする"ココウール溶液栽培"という方法らしいです。というわけなのでヨウ素131、セシウム134・137などの放射性成分はもちろん全て不検出です。
Sscn3968

とにかく甘い!アベノミクスの果実の甘味を味わえない僕はここいわきでしたたる果実の甘味を味わうこと出来ました!

たくさんの来店客と従業員の方々で賑わう2001年創業のこの"とまとランド"。
交付金は出るのだけどなにをもって地方創生なのか?それぞれの地域においてまず考えるのは人を呼びこもう!PR用のパンフレットとポスター作製、のぼりと看板、街のシンボルとしてモニュメントとベンチの設置などベタなパターン。。。(湯本の街もそうでした。)
このとまとランドは創りだすことで人が集まり人が働き、また創っては集まる・・・まさに地方創生の必勝モデルです。
しかしながら昨年よりJR東日本が親会社となり株式会社いわきファームによる関連会社となりました。JRがイニシアチブする"地方創生"、巨大グループによる販路拡大で収益性を上げ雇用も拡大し地域の創生をはかるという路線、それはそれで素晴らしい。
しかしここから数十キロ離れたこのような土地においてもそんなような理念を謳い、街を崩壊させた親方日の丸の巨大電力会社があったりもするのでどうにも。。。

原発事件以来、僕は自分の目で見たものだけを信じることにしています。福島県の内堀知事がこのように言っていました「光の当たる数が多くなるほどその影の色が濃くなってきている。」

地方創生は被災地や過疎地域に限ったものではなく身近な自分の周辺のテーマでもあると思います。このとまとランドのように"創りだして人が集まりそこで働く"このような好循環がそれぞれの地域で実現出来るのであれば。。。Sscn3967

新たないわきをまたまた再発見した楽しい旅行となりました。今回も大好きな湯本こいと旅館女将さん?左)での宿泊でした。Sscn3970

« 最愛の人たちと | トップページ | 二木亭にて »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: とまとランドいわき:

« 最愛の人たちと | トップページ | 二木亭にて »