神様の大提灯
「自分で自分を誉めてあげたい。」
享年94歳、現Panasonic創業者であり゛経営の神様゛松下幸之翁の最後の言葉です。
僕もこの世を去る最後の言葉にしようと20年前から決めています、その日が来るまで自分を誉めません。
お正月に郡山の叔母夫婦が来たので東京名所、浅草寺へと訪れました。僕自身通り過ぎたことは何度もあったのですがこうして訪れることは初めてでした。
年間2000万人以上の外国人観光客が訪れるこの日本において、まさに大東京の中心といえる名所であることは間違いないと思います。右手にそびえ立つ東京スカイツリーとのツーショットも正月3が日でごったがえす人混みの中でのシャッターは断念でした・・・。
ぐちゃぐちゃの人混みに流されて初めてくぐる雷門、シンボルの大提灯に我が君子、゛松下電器産業゛゛松下幸之助゛と刻まれているではありませんか。。。
1865年の大火災の消失により山門のない状態で約100年。松下幸之助翁が毎日参拝に訪れ病床が回復したことへの感謝のお礼として1960年にポケットマネーで山門の構築を寄進したそうです。但しその寄進の条件に私人・松下幸之助という個人名は出さないという取り決めがあったようです。
10年に1度の修復、松下電器産業はPanasonicと社名変更されましたがこの度の修復の際にPanasonicではなくあえて゛松下電器産業・松下幸之助゛の名が公にされたようです。
M&Aや球団買収など世間を凌駕する実業家の方々にとってこの提灯に恒久的にその名が刻まれるのであれば3000億円出しても高くはないと思います。
17年連続で日本の長者番付1位に君臨していた松下幸之助翁にとってこの浅草寺の山門建設費用はさほどの負担ではなかったと推測します。
65年間、世界各地からこの゛松下幸之助゛の大提灯の下を夢、希望、平和、様々な願い、思いを抱き、神聖な気持ちでくぐり抜けていきます。
天国で見つめる昭和の神様・松下幸之助はきっと自分で自分を誉めていることと思います。。。
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