菊池和子写真展にて
7年前にレスリングで鼻を骨折しました。整復で形は回復したのですが以来、片方の匂いが嗅ぎ取りづらくなってしまいました。
それでもなぜか"街の匂い"だけにはに敏感です。
小田急相模原、カフェ・ギャラリーR2。入口をくぐった瞬間からそこは僕の行くいつもの福島の匂いが店内をギンギンに漂っていました。
菊池和子写真展「フクシマ無念-漂流はつづく」
現地を知る僕はこのようなタイトルにわずかな怪訝を抱きます。
この現状を潮流するわけにはいけません。しかし現地の方々を憐察してほしくないのです。
そんなモヤモヤした気持ちで訪れてみたのですが。。。
撮る人のアツイ想いのこもった写真というものはスゴイものでした。
様々な情景や現地の人々の表情には憐憫感ではなく深いメッセージが込められていました。まだ行ったことのない南相馬、避難解除されたその街の匂い。
放射能に匂いはなくても汚染廃棄物には様々な悪臭があります。
写真から放たれる感じるべきメッセージとは・・・
いくつもの街をこの悪臭で汚し続けていくことさえ潮流しきってしまった社会を慧眼していかなければいけないということ。。。
写真展は8月1日(月)~8月20日(土)まで
11:00~18:00 木曜定休
cafe galleryR2 042-785-3533
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