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2017年7月16日 (日)

いわきの海びらき

GDP世界第2位の隣の大国では渋滞緩和のためにETCの導入を国をあげて国民に広く推し進めています。
しかしながら一向に普及率は伸びません。なぜなのか・・・この国の知人はこう言いました、
「国が推し進めることほどのってはいけないが国民の常識ですから。」だそうです。。。Sscn5951Sscn5994

いよいよいわきの海開き、勿来、四ツ倉に続き原発事故から7年ぶり、今年はひばりさんの記念碑のある薄磯海水浴場の開放です。
とはいえ、様々な懸念は決して拭えてはいないはずです。
国や行政が「もう安全です!」と声を高めるほどかの国のように人々は疑念を更に強くしていくように思います。
机上のデータで福島はもう安全だとお国のセンセイは喧伝する。相反し、国民の疑心はますます強くなる。 それが今のこの国のカタチなのだと思います。
安全の基準はそれらの数値を参照に博識者が決めたモノ。
安心は人、それぞれの心の中にあるこれまでの経験からつくりだしている自分の基準。

いわきの海の安心を伝えていきたい。

2011年の原発事故では1兆1200億ベクレルの放射線物質が放出されました。
現在、問題となっている放射線物質とはウランの核分裂によってできたセシウム137とストロンチウム90です。
事故から6年の今年、ダイバーの須賀次郎さん(82)が第一原発6km、水深25mまで潜入調査を行ったところ放射性物質の数値は計測されなかったとのことです。
多分、信じないでしょう・・・。
セシウムは水中では沈殿して留まる傾向があり粘土鉱物に付着しやすい性質です。
セシウムに関しては多くの企業・組織・活動団体が頻繁に調査を行っていて魚介類に関しては国の基準値以下ではなくほぼ不検出と信ぴょう性のある報告がなされております。
一方、ストロンチウムです。こちらが厄介なのはセシウムのように容易に計測できないということです。半減期29年からイットリウムに変化し64時間後にジルコニウムとなって安定します。通常の計測はイットリウムからストロンチウムの量を逆算するという方法のようです。
ストロンチウムの放出量はセシウムと同等であっても揮発性が少ないため空気中の拡散は1000分の1程度と推測されています。但し、水に溶けやすい性質で海中で拡散はしているはずです が すでに原発沖周辺ではなく広い範囲に運ばれているものと思います。(よくないことですが・・・)
セシウムはカリウムの動きで筋肉組織に取り込まれていきます。
ストロンチウムはカルシウムの動きで骨に留まっていきます。
魚介類に関してセシウムはほぼ不検出なのでストロンチウムに不安を抱えている方は骨を食べないようにしてください。
揮発性が低いストロンチウムが6年経ったいわきの沿岸にどれくらい留まっているのかは未知数ですがガンマ線での空気中の放射線量は首都圏と同等レベルですので質量・比重値から対セシウムの6分の1と推算されるストロンチウムが放つベータ線の影響は不安に値しないものと考えます。

今、僕たちが日常、環境中で浴びているセシウム・ストロンチウムの放射線、それは過去に大国同士の冷戦によって行われた核実験での大量飛散された残がいであるのか6年前の福島の原発事故によるものなのかが特定できない程度の状態まで来ているものと思いす。

風評が被害という語彙を持たぬよう多くの方々に福島の安心を涵養していけること研鑽してまいります。 

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