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2017年9月 6日 (水)

スタートの街。

電車を1本遅らせてみました。
造成工事もほぼ完成した午後3時半の久ノ浜海岸。
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砂盛でかさ上げしたからなのか
潮が満ちてきているせいなのか
行き場に詰まる波は不和音なものでした。。。

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港から船が出向しました。
久ノ浜漁業は少しづつ再開しています。

誰もいない静かな海岸に2人の若いカップルが現れました。欧米人らしいスタイルの良いカップルでした。
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一瞬で洋服を脱ぎ払い、2人同時に荒波に飛び込んでいきました。
びっくしましたが、楽しそうに戯れていました。

僕には怖くて真似できません。カッコよかったです。


津波で流されたお店の再建までがむしゃらに頑張った6年半。
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スタートまでの道のりの険しさ、このスタートにたどり着けず廃業したいくつかのお店もあります。次のスタートも見続けていきます。
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この日、町田から6時間かけてこの場所にいます。2時間の滞在で5時間かけて帰ります。
現地到着からのスタートよりも自宅スタートの5時間が好きです。

スタートへのスタートを僕自身は愉しんでいきたいです。
Sscn6116また、ここへ。
これまでの感謝とこれからの願いを込めて。。。






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2017年9月 1日 (金)

30年の夏休み

9月1日です。夏休みも終わり新学期のスタートです。
「30年の夏休み」とは??
中学生時代の僕は劇団などに所属してエキストラやら小さな役でたびたび学校を欠席していました。そのうえ中学3年生の夏休みにロードアウトしてしまい世間で言われる茶髪の不良少年となっていました。高校受験の戦いからドロップアウトした僕は受験直前の1月中旬、大好きないわき市での再スタートを図りました。ギリギリの県立高校に入学したものの祖父の家から山2つ越えて通うその環境は厳しいものでした。1学期を終えて町田で過ごす夏休みのまま、いわきへは戻りませんでした。
秋入学のある美容学校へと入学して高校は通信制に編入しました。
美容師の資格も取得し高校卒業は僕にとって必要なものではなくなり、あの夏休みから29年、将来を投げ出したあの夏休みから30年が経ちました。。。

願いは叶いませんでしたが塾に頼らず自力で大学入試を戦いぬいた長男。
志望高校合格のために頑張っている中学3年生の長女。

僕には勉強は向いていない。わからないことが何かすらわからない。
僕の遺伝子を持っているはずのこの子どもたちはなぜ勉強のメソッドを持っているのだろうか?もしかすると僕にもあったのかもしれない。。。

6月に訪れたいわき、久ノ浜の奇跡の稲荷神社で合格祈願をして、29年前に高校生活を投げ出したこの土地から"高校卒業認定試験(旧・大検)"願書の受付を行いました。Sscn5490111
2日間で12科目、自営業の僕にとって2日間の連休は厳しいものがあり8月に1日目の6科目、11月の第2回で2日目の6科目と分けることとしました。

中学校数学、因数分解あたりから僕は人生の迷路に突入しました。
一般の方々はご自分のお子様の教科書を覘くと「あー、これやったなぁ。」となるはずですが僕の場合は初めて目にする感覚のものばかりでした。

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頼りにしていた長女は「そんなレベルの低い問題を教えてる時間はわたしないから。」「こうして受験生は夏休みに勝負してるのにパパは遊びほうけてたんでしょ。」 「自業自得だね。
数学の壁というのは人生の壁なのだと泣きながら悟りました。Sscn6080
準備期間2か月から迎えた8月2日の試験は6科目、AM9:30~PM5:30まで。
試験という試験は18歳の運転免許証が最後だったように思います。
有料のセミナーに参加して20分で睡眠に堕ちる僕が未知ともいえるこの長い試験時間を持ちこたえることができるのであろうかという不安。。。
そしてこの試験2日後には商店会夏祭りが控えておりました。

8月30日、合格通知発表が届きました。信じがたいことですが受験6科目すべて合格しておりました。。。
驚いていたのは僕よりも妻でした。
「あんた、自信あったの??」

"神風"。それは鎌倉時代に日本を侵略しようとモンゴル大帝国が2度にわたり襲来しました。海外との戦いは未経験であった当時の幕府が圧倒的戦力をもつ蒙古を撃沈できたのは突然吹き荒れた嵐のおかげであったとされています。
対策勉強をやってきた自信は全くありません。知っていたことがすべての科目でたまたま出題されていました。
問題用紙が配布されるたびに後頭部に風を感じました。いわきの風でした。

僕のスピリチュアルを超面倒くさがる妻にこの話をするか否かをためらいました。
じつは さ…」

「あー、カンニングしたのね。」
話が続かないことは予測どおりでした。

今日から残り2日目の科目への勉強が始まります。
僕の結果を喜んでくれると信じている長女からは
「半分とれただけで合格したつもりになってる人間てよくいるんだよね。」やはり辛辣です。

30年前の中学校生活、世界1苦手な女性がいました。
とても聡明で努力家で結果を出す女性でした。ゆえに茶髪の僕のような人間に対する白眼視は今でもトラウマです。。。
その再来のような身近にいる中学3年の女性の白い眼に色を入れられるよう11月の試験では結果を出したいと思います。

2学期のはじまりです。

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