文化の日に
11月3日、文化の日。
71年前に日本国憲法が公布され日本中が熱狂した日でありました。
敗戦後、GHQによって恫喝的に作成された印象をもつこの憲法ですがアメリカ憲法、フランス憲法、ドイツ基本法を凌ぐ最高傑作であると思います。
当時のマッカーサーは敗戦でありながら牙をむき出しにした260万の虚無主義兵力が存在する日本を統治することは容易ではないと感じたはずです(大国アメリカに宣戦攻撃を仕掛けた国は未だ日本だけです)。神のために命を投げ出す日本人へ本当の終戦を告げるために日本人に配慮しながらギリギリに草案され、日本人にとっては占領国に忖度しない(白洲次郎氏など)日本人による日本人のための憲法であったのではないかと思います。
この草案作成に関わった20数人のGHQ民生局員は専門学者ではない多彩な経歴をもつ人達で構成されていました。女性民生委員ベアテ・シロタ・ゴートン「両性の平等」を24条に盛り込み、戦後はじめて女性が社会の権利を得ることができました。ベアテ氏が当時22歳であったこともあり"つくられた起草者"と揶揄されたりもしますが誰が起草しようが憲法により女性の社会権利が生まれ、この草案がなければ女性の地位は明治のままであったと思います。
1946年、2月26日に11か国からなる極東員会の占領政策の決定、この期日前に憲法がまとまっていなければ占領下としての憲法がつくられ現在の日本国民のための憲法とは到底かけ離れたものになっていたはずです。
問題視されている第9条への自衛隊明記ですが本来マッカーサーの草案には"自衛戦争の放棄"を含んでいたのですが国会により"国際紛争を解決する手段としては武力の行使を放棄する"とされました。これにより自衛のための戦力保持の解釈の余地を残してあります。
占領国によってつくられたものではなく日本人がつくった文言なのです。
迫りくる隣国の脅威。
この部分に自衛戦争OKを明記し対抗措置をするのか、これまで認めてきたとおり合憲解釈のまま日本人の英知で対応していくのか。
この美しき"日本国憲法"秋の夜長に改めて心酔していきたいです。
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