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2019年5月22日 (水)

町田文学館ことばランド「お宝紹介」

  昨日の豪雨、暴風、町田駅からことばランドへの道中で靴の中までビシャビシャになっておりました。
町田ペンクラブ主催のことばランド「お宝紹介」。元・文学館館長であり現在ペンクラブ会員である守谷氏による解説とお話しでした。
ちなみにこのような畏れ多いクラブの僕は会員ではございません、こんな僕にお声いただきありがとうございました。。。

現在開催中の大日本タイポ組合展を学芸員の山端氏に一通りご解説いただきました。
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カタカナでナ・イ・キ。 コ・ー・ク。
そしてヘ・イ・セ・イ・オ・ツ・カ・レ。  おもろい。

 

その後、会議室にて守谷氏によるお宝紹介。
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とにかく興味深い貴重品の数々。
町田市ゆかりの作家さんの作品だけでなく、そうした作品に至るまでに参考にしていた作家さんの私物書、日記や手紙などまさにお宝の数々。
町田市に8年間在住していた作詞家・宮川哲史氏の生草稿の数々、教師だったということで問題用紙を作る藁半紙のようなものに書かれていました。その中の1枚「ガード下の靴磨き」。女優・宮城まり子さんはこの歌を歌うことにより障がい者施設「ねむの木学園」の創設に至ったと云われています。その伝説の生草稿が目の前に、、、。
何枚かの草稿をめくりながらペンクラブの方々が口々に「寺田さんこの歌よく歌ったな、この歌もよく歌ってたな。」
ペンクラブの会員であった元・町田市長の寺田和雄氏の歌がうまかったという伝説は聞いたことがありました。

格式のあるペンクラブの方々だからこそ許される地下1階と地下2階の重要書庫への入場。
遠藤周作氏が沈黙を書いたときの机に触れてバクバクしました。
温度と湿度を徹底管理している地下2階の最重要シークレット書庫、分厚い扉の先へはもちろん靴を脱いで入ります。
壮厳なその場所には僕の足跡だけがビチャビチャのけもの道をつくっていきます。なんてこった。
ペンクラブの方々のような品性を身につけ入会のお許しがくだるまでにまだまだ時が必要です。

町田で生まれ育ち、町田で子どもを育て営み。
それでも町田がさほど好きでもありません。
それはこれまでこの町の文化に目を背けていたからなのだと思います。
この町の何かに惹かれて多くの文化人が移り住まれて来ました。
そしてこの町から世の中を変えた数々の作品を生み出してきました。
そうした作品の数々を目の当たりにしてこの町にいたことを今更ながら誇りに思えた日でした。
40数年前、この町で生きていく決心をした両親に改めて感謝です。

町田市文学館ことばランド。かつて文化芸術の町と言われた町田市の匂いを是非、ここで味わっていただきたい。
心からそう思いました。

この素晴らしい施設の設立に尽力された元・寺田市長、作家・森村誠一氏、法政大学学長・田中優子氏 他 皆さま。
心からの感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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